＊給食室の独り言

　　給食ではお野菜を沢山使うので

　当然野菜くず？も沢山出ます。

　例えば、大根の煮物の時には大根の皮が

　沢山廃棄として出てしまうのです。

　つやつやした大根の皮を見ますとなんとも

　もったいない気分となり、以前から園では

　大根やかぶ、人参の皮や、出汁を取った後

　の昆布なども捨てずに、別の料理にして

　食べていました。もちろん子ども達が作っ

　たお野菜も実も葉も食べられるところは

　すべて料理して、子ども達に食べてもら

　っていましたが、特に何の注釈もなく出し

　ていたので、子ども達にとっては、ただの

　野菜としか認知されていないのかな？と

　思い今日は、けんちん汁に入っている大根

　の皮をきんぴら風にして、きりん組さんに

　持っていきました。

　「今日は大根の皮を持ってきましたよ」

　と言うと、子ども達は全員ぽかんとしてい

　るのです。”大根の皮”という概念が

　子ども達にはなかったのでしょうね。

　得意げに”大根の皮”と言った自分が

　ちょっぴり恥ずかしく、苦笑いしてしまい

　ました。

　けれど、担任が「大根の皮食べる人？！」

　というと、ハーイと元気に手を挙げてくれ

　美味しいねと、とてもよく食べてくれ

　ました。

　お家に帰って「今日大根の皮食べたよ」

　と言ったら、そういう意味なのです。

　子ども達のあのぽかんとした顔を思い出し

　てなんだか、無性に可笑しくなりました。